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  • 2011.11.11 Friday
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    お縫い子テルミー/栗田有起

    • 2011.11.11 Friday
    • 20:55
    友人に「クッキーさんの書く作品に似てる、ような、気がする。多分、なんとなく」と言われて貸してもらいました。 内容としては特に盛り上がりがあるわけでもなく、あーそれでおしまいなんだという感じで終わってしまう印象でした。表題作「お縫い子テルミー」はテーマや設定、主人公の心が動いていくのはいいと思ったけど、細かいエピソードがやたらと短すぎて物足りないというか説明不足である印象を受けた。あと、女性作家ってやたらとセックスセックス言い出すイメージがある。もう見るだけでゲンナリするわ。あんま話と関係ないし。同時収録「ABARE・DAICO」については、小学生ってこういう短絡的なところあるよなあと思わず感心してしまうものの、ひと夏の体験が結局だからなんだったんだという印象しかない。興味があっちこっちいってしまう小学生的な心境を描けているといえばそうなのかもしれないけど、あっちこっちと物事の視線が移ってしまっていて結局メインに何をもってきたかったのだろうかというのがいまいちよく分からなかった。小学生男子の興味の持続なんて確かにこんなもんなのかもしれないけどね。
    *****
    余談だけど、下の名前も微妙に近いし、誕生日も微妙に近かった。そして私に似ていると勧められたというのも何かの運命なのかもしれないね。(しかしもう読まないかな……)

    まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん

    • 2011.09.12 Monday
    • 22:04
     特に派手なことをしているように見せかけて実はとんでもないことに巻き込まれているんだけど、それがよかった。こいつ面倒くせぇなあと思いながらも、一緒にいるうちにその良さが分かっていく過程や、なんでもあるがゆえに何もない街に暮らす人たちの生活に引き込まれた。ちょっぴり説教くさいのはどうかなあって思ったし、最後のほうで主人公が自分の話をするあたりは、喋りすぎだろうこいつ。と思ってしまったけれど。最初は「はいはい、クールなオッサンですね」というキャラクターがオシャレに事件に巻き込まれていくのかと思ったけど、自分の原理から外れたら怒るし、熱くなるときには熱くなるし、あんまクールではないオッサンってのがよかったかも。でも、行天のキャラがなー。意味不明だけどどこか優しくて、お人よしでなんでもやっちゃう不器用愛されキャラってなー。中二病患者がイメージしちゃう系キャラだなっていうのがどうしても頭から離れなかった。とか文句を言いながらまほろ市に行って多田と行天に会ってみたくなるのでした。(439字)

    タイムスリップ・コンビナート/笙野頼子

    • 2011.08.21 Sunday
    • 00:07
     一行目から「度肝を抜かれた」という小説は久々に読んだ。まず、言っている意味が分からないのに説得力がある。だんだんそれが本当の世界であると錯覚をはじめる。そして、なにもかもどうでもよくなってその世界に身を任せる。じゃりン子チエで時々出てくる、登場人物が夢を見ているシーンに似たものがある。自分だけ意味が分かってるけど、他人には全く意味が分からない。そのかみ合わない感じが自分に合うかどうかでこの作品を好きになるかどうかの境目になるのではなかろうか。私にはまだ早すぎた。端的に言えば無理だった。

    きっと君は泣く/山本文緒

    • 2011.07.09 Saturday
    • 19:46
    ああー、こういう女いるよねぇ。と頷きたくなる。ラストの展開がやたら速くて消化不良感がある。読みやすい文体ではあるが、裏表紙の説明を読んでから読むといまいちな内容。展開がいきあたりばったりじゃないのかなあ。あ、中原先生は私がもらっていきますね。

    猫町/萩原朔太郎

    • 2011.07.09 Saturday
    • 19:44
    言い回しがや比喩表現が詩的でさすが詩人!と上から目線で思うくらい常人には真似できない。が、読みにくかった……。2回目3回目と読み返して味わうような作品なのだろう。新たな発見が常にありそうだし。

    こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説/日本推理作家協会(監修)

    • 2011.06.05 Sunday
    • 18:31
    短編なので字数制限とかはとりあえず気にしないで書くわ

    どの作品もこち亀の両さんやなじみのキャラクターがでてくるというもの。中には有名シリーズのキャラクターと両さんが絡むというまあ正直得する人いるのかなって気持ちもある。
    小説のほうをしらなくても、ある程度こち亀を理解していればそれなりに楽しめると思うけど、各作家によってこち亀の登場人物に抱くイメージが違うようで「え、この人こんなキャラじゃないよね・・・?」となんだかもやもやしてしまうことも多かった。
    だれの話でも麗子のキャラがおかしい気がする……。初期のキャラはどっちかといえばバカっぽい女って感じだったとはいえ、ここまでひどかったかなあ。と、かえってそんなところばっかり気になってしまうのでした。
    個人的に一番こち亀っぽいのが東野圭吾の作品かなと思ったけど、作家個人の独自性があるかと言われると難しい(自分のキャラクターを登場させるというだけではなく)面白くて読みやすかったけど、単なるこち亀のノベライズのようにしか思えなかった。でも、絶対こち亀読み込んでるなと感心するくらい話の構成が良かった。
    今野敏の短編はそんなに両さんが出てくるわけではないのだけど、この中ではこち亀らしいし(東野圭吾のは通常運行のこち亀だとしたらこっちは人情モノ)作家個人らしさを併せ持った良作だった。他の作品も是非読んでみたくなる。

    夏休み/中村航

    • 2011.05.29 Sunday
    • 19:50
    実際にこんな人間ばかりが世界に溢れていたら、会話は通じないし意味は理解できないしで、私は確実に自殺するだろう。
    そんな普通そうで普通じゃない人たちの夏休みの話。否定的なように聞こえるかもしれないけど、そんな普通じゃないやり取りがかえってリアルで辻褄があった会話に見えるのが不思議でたまらないし、とにかくすごい。会話の一言一言が詩的なのでついつい手を止めて反芻したくなる。出てくる大人たちは不完全でとうてい理解できない思想を持って行動している。(そりゃ共感できることもあるけど)でも、全部理解できてしまうほうが現実世界ではありえないわけで。話の内容は、よく分からない理由で友達になったりよく分からない理由で旅行をしたりする。私には全く理解できなかったが、それでもなんだか楽しそうに見えてしまう。まるで小さくて透明な箱の中にできたジオラマに入っているような世界。リアルなようでリアルじゃない。絶賛できるわけじゃくて静かによかったと言いたくなるような作品だった。(427字)

    星を追う子どもっつっても追ってないよね、星

    • 2011.05.21 Saturday
    • 20:44
    日記ははてなでやることにした☆
    こっちは感想オンリーにするよ!

    今日は星を追う子どもを見に行きました。
    といいますのも、とある友人に「きっと1800円損したと思わないクソ映画。思わず爆笑しそうになった」とそそのかされ(?)ましてね。彼らは私と仏陀再誕を見に行った戦友。(横を向いたら友達がこっち向いて必死に笑いをこらえていたのはいい思い出。そのときの顛末はこれ)周囲の評判が良すぎて自分の感性が信じられないというので、見に行くことにしました。まあ、もしそんなでもなかったら彼らの感性とやらを全力で否定して遊ぼうと軽い気持ちだったわけです。


    結論から申し上げますと、毒にも薬にもならない映画でした。
    ネタバレ前回で簡単なあらすじを書きますと、真面目な少女あすなちゃんが突然変な怪物に襲われそうになったところを、異世界からやって来た好青年シュン君に助けてもらって2日目には相思相愛状態。と思いきや突然シュン君が自殺。失意のあすなちゃんの前に現れたのはシュン君と瓜二つの青年シン君(シュン君の弟)だったのですとここまで書いただけで正直意味が分からない。で、このあと死んだ奥さんを生き返らせたい森崎先生って人が現れて、あすなちゃんと一緒にシン君たちがいる世界に行って自分の愛する人を生き返らせるすべを探そうってのが大筋なんですけどね。
    一言で言ってしまえばそれまでなんですが、説明不足。主人公のあすなちゃんが、そんなたった数回会っただけの男を生き返らせようとして異世界に行くとか、頑張りすぎだろそりゃ。まずどこに惚れた?みたいな。(この点に関しては友人がつり橋効果じゃないかと言っており、感心した。確かにそうとしか言えない)やりたいことが全く伝わらなかったわけじゃないけど、これじゃあ何がやりたかったのって言われても仕方が無いかなって。他にもシン君があすなちゃんたちのために戦う理由なんかも意味不明。あんなひでーこと言っておいて助けるのかよぉお前は!?なんなの?マジなんなの?てか、なんであすな父は飛行石みたいなの持ってたの?そこ結構重要じゃね?2時間もあってこんなに説明不足な映画もすごい。考えるんじゃない感じろ!ってことなんでしょうかね。テーマが多すぎるんじゃないのかな。
    いっそまだ死人を生き返らせたいと強く願う森崎先生を主役にしたほうがおもしろかったんじゃないかな。(その森崎先生のエピソードだってあすなちゃんの関係かやたら薄く感じちゃうくらいだったけど)

    というのがひどいと思った点。しかし、言うほど悪くないと思った理由もあります。ジブリっぽいとか音楽や映像が綺麗とかそういうのはなんとも思いませんが。(音楽は主題歌以外どうでもよかったし、映像も星空以外は別に言うほどすごいとも思わなかった。星空はやばいけど。ジブリっぽいのはまあ、もう許してやれよwジブリよりガンツの玉みたいなのが出てきたときのほうが笑えた)
    個人的には、あすなちゃんが自分の人生を振り返ってやっぱり生きたい!と思うところや、最後のシーンなんかも普通で自分でも経験がありそうな場面がすごく良かったです。こう言ってしまうと軽いけどリアル、といいますか。結局こいつら何がしたいのだ!という話の構成さえなければ普通に泣いていたでしょうね。この2シーンは共感させる力が強かった。
    無理して異世界だなんだってやる必要はなかったと思いました。命の大切さ、生きる意味、人が死を迎える理由は現世でも説明できると思うんだけどなぁ。(それじゃあありがちでつまらないのかもしれないけど)

    なにはともあれ、爆笑はありえない。そこまでネタにするものではない。とはいえ1600円返せとも思わないかな。元々つまんないクソ萌えエロアニメも最後まで見れるくらいの耐性はあるからね。ネタで見に行くのもおすすめできないし、純粋に楽しみにして見に行くのもなかなか……。ネタで見るならまだ仏陀再誕を勧めますよ私は。
    というところでしょうか。もっと論理的な感想を見たい方は、最初に書いた仏陀再誕仲間が感想をまとめていますのでここここを見たほうがいいです。面白いし実に分かりやすい。
    まあとりあえず、今度彼らと会ったときはお前らの感性はどうかしてると馬鹿にすることはすでに決めました。

    チーム・バチスタの栄光/海堂尊

    • 2011.04.30 Saturday
    • 00:20
    ようやく読んだ桜宮サーガで最も知名度があると思われるバチスタ!
    初期の作品だからなのかな。なんか勢いがないような。そして書きなれてない?という感じがした。全てがここから始まったのか!と思うと胸が熱くなりますな。
    単なる娯楽モノってより、命ってなんだろうとか手を止めて考えたくなるような作品だったのではないかと。しかし、よく東城医大は潰れないよなwゴンちゃんまじぱねえwということなのか。キャラクターの個性の出し方はやっぱすごいと思うけど、女性はおとなしく見えてしたたかかむっちゃ気が強くてツンツンだけど本当は弱いみたいな人しかいない気がするのだ。

    KAGEROU/齋藤智裕

    • 2011.04.30 Saturday
    • 00:11
    なんやかんやですごく話題になったこの一冊。もともと私はそういう賞がどうとかって作品が苦手というかひねくれてるから素直に評価できなくて。だからこれも深く考えずに読んだ。意外と悪くないと思ってしまった。ひねくれてるから、逆に評価してるというわけじゃない。多分、賞を取っていっぱいお金をもらったとかいうのと、作者の経歴のせいで過小評価されてるんだろうなぁと。読みやすかったし、アイデアは悪くないと思う。(結末はちょっと駆け足で、急いで書いたのかなあって思ったけど)
    読みやすいって褒め言葉じゃないって前に言われたけど、そういうのはとりあえずおいといて。別に文法がめちゃくちゃでーとかもなかったしね。ただ、ダメダメで自殺考えてたレベルの主人公が最後のほうやたらイケメン化してたのがちょっとご都合主義かなーと。でも児童文学とかってコーナーにあればまぁこんなもんかって思われそう。対象年齢は高くないと思う。(だからって児童文学ってのもどうかなぁって自分で言って自分でも思ったわ。微妙だよね)

    エンタメ作品だったら書いてるうちに意外といい作品できたりするかもねーと上から目線。

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